石見神楽

神楽の豆知識を知ろう

神楽は「踊る」ではない

神楽の舞は「踊る」のと変わりないように見えるが、神様に奉納するのは踊りではなく、「舞」。
神楽をする人には「踊る」という言葉は禁句なのだ。

石見神楽

楽人(がくじん)

神楽では囃子方のことを「楽人」と呼ぶ。楽人が座る位置は観客から見えやすいように、舞台の左袖にいる場合もあるが、本来は舞台の真ん中や、上座にあたる右袖に座る。

石見神楽”楽人がくじん”

神楽に楽譜はない!

楽人たちは舞台でなにも見ずに楽器を奏でる。神楽には楽譜やそれに類する書き物はない。楽人たちはすべての演目を見よう見まねで「耳」と「体」で覚え、時間をかけて熟達していくのだ。現在では録画もできるが、昔は本番の舞台の下に忍んで耳で覚えたほど厳しい世界だった。

採り物

神楽の主役や脇役が手にする持ち物を採り物という。榊、幣、扇、鈴、杖、弓、剣、矛、杓などがある。

石見神楽では、必ずこれらのどれかを手に持って舞う。

石見神楽”榊”

榊はツバキ科の常緑樹で、古来から神木とされ、神事に用いられる。石見神楽では榊の小枝に弊をつけたものをいい、玉串に似ている。

石見神楽”剣・矛・弓”

剣・矛・弓

剣は「大蛇」や「鍾馗」に使用する。矛は「鹿島」「八十神」「八 衢」などに使用する。弓は、悪魔を射って退散させる。武家はまたの名を「弓箭(きゅうせん=弓と矢)といって、弓の会得は武士の仕事だった。

石見神楽”鈴”

神楽鈴と、修験山伏が用いた錫杖を採りいれた輪鈴の二種がある。
石見神楽”幣”

神霊の依代であることを示していて、神に扮するものがこれを持つ。
石見神楽”扇”

神楽では、神、武士、姫が持ち、「人」を表す。
石見神楽”杖”

修験者や僧が持ち歩く錫杖と呼ばれるものや、老神の歩行補助の杖などがある。
石見神楽”鬼棒(ザイ)”

鬼棒(ザイ)

鬼の持ち物で、長さ三尺ほどの中細の木または竹の両端に切り紙のふさを結びつけ、鬼の金棒を象徴する。

採り物

石見神楽”大太鼓”

大太鼓

もっぱら「大胴」と呼ばれるずっしりと太い形の太鼓。牛革を張って「ドーン、ドーン」と腹に響く音が出る。大太鼓は「胴をたたく」ではなく「胴を打つ」と言う。
石見神楽”小太鼓”

小太鼓

太鼓を支えて舞台を締める重要な楽器。大太鼓を「打つ」と表現するのに対して、小太鼓は「たたく」と言う。
石見神楽”手拍子”

手拍子

銅拍子のことだが石見ならでは「手拍子」「手すり」「ちょうし(ち)鉦」などの名で通っている。
石見神楽”笛”

かつては奏者自身が篠竹を加工して笛を作っていた。戦後にはリコーダー式の歌口を取り入れた笛が考案され、現在ではこれが主流となっている。

神楽の音楽

八調子

明治前期に従来の囃子を急速な調子に改造し、現在浜田などで舞われるのは殆どが八調子になった。八調子神楽のストーリーはやや複雑で、詞章も長くなるが、わかりやすい言葉が多く見られる。

六調子

八調子以前の旧来型の神楽を「六調子神楽」と呼ぶようになった。地域ごとに独自の神楽を伝えており、特別な型をいうものではない。

囃子

石見神楽の囃子に使われる楽器は、大太鼓、小太鼓、手拍子、笛の四種類。楽人たちが奏でる拍子には、神様や武士・姫などの正義の味方が登場する場面の「神囃子」、鬼・魔王などの悪役が出現する場面の「鬼囃子」、物語のクライマックスの壮絶な戦いの場面では激しく打つ。

神楽面

石見神楽”神面”

神面

神面は「へしみ」という種類のものが多い。へしみとは口を結んで物を言わない形相をいう。問答の中で言葉を発すると敗北を意味するので口を閉ざす形だという。塵輪の仲哀天皇のように小さい顔や、鍾馗、須佐之男のように眉の太い面などいずれも男性的で緊張感のある面が多い。

石見神楽”姫面(女面”

姫面(女面)

姫面は天照大御神、天宇津女命、奇稲田姫などで用いる。形は顔が少しはみ出るほどのやや小ぶりで頭には烏帽子か綿帽子をつけている。

石見神楽”鬼面”

鬼面

鬼面の源流は能に由来するといわれる。これは雌雄の両面があって、「雌の鬼面は塵輪や黒塚の場合のように獅子鼻で下顎が突き出したものがある。主なものは大江山・塵輪・天神・鍾馗・日本武尊・頼政などの鬼である。

石見神楽”動物面”

動物面

化粧面ともいう。黒塚の狐、頼政の鵺や大蛇である。

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